MacBook AirにGentooをインストールする
ずいぶん前の話ですが、MacBook Air (Mid 2012)にGentoo Linuxを入れました。Gentooは全てをビルドすることで、きわめてカスタマイズ性が高いことで有名ですね。カーネルすら自分でビルドします。なかなか大変だったので、ここにまとめておきたいと思います。
この記事は、既にLinuxに慣れている方が対象です。まあ、そういう人じゃないとわざわざGentooをインストールしようとは思わないでしょうが…あと、ブートについてはrEFItは使わない方針で行きます。
Gentooが始めての人は、VirtualBoxで一度試してみると良いかも。
インストールメディア
インストールメディアは、UbuntuのLive Imageで行きます。64bitのやつで。私が試したときは、Gentooのやつだと、無線LANにつなげなかったので。私はUSBメモリに焼きました。USBへの焼き方は、USB Installation Media (日本語) - ArchWikiとかを参照。
Live Mediaを作ったら、再起動してOptionキーを押し続けます。そこで、Live Mediaっぽいのを選択します。GRUBをEFIでインストールしたい関係上、Live MediaをEFIブートする必要があります。EFIブートできたかは、起動した直後の画面で判定できます。UbuntuTips/Install/UEFI - Ubuntu Japanese Wikiに判定法が書いてあります。
私は何故か何度やってもBIOSブートになってしまい、だいぶ苦労しました。何度も焼き直してたら、その内出来ました。なんで出来たのかはよく分かりません。まあ、根気よくやってみて下さい。
パーティションは、とりあえずMacのディスクユーティリティで切りましょう。MacBook - ArchWikiとかを参考に。とりあえず、MacでLinux環境をデュアルブートして、愛着のあるMacを使い続ける作戦にあるように、OS Xの領域を縮小して、Linux用のパーティションを作ります。もしかすると、Recovoryパーティションから起動する必要があるかも。
大事なことは、Linuxのブート用に独立した100MBほどのパーティションを確保することです。フォーマットはhfs+。ただ、Macからだとサイズが小さすぎて、作れないかもしれません。その場合、一度Live Mediaで100MBの領域を作ってから、OS Xで起動し直して、ディスクユーティリティでフォーマットします。
その他のパーティション構成は好きなように。cgdiskとかを使ってやって下さい。フォーマットはext4とか好きなのを。
Gentoo Install Battle
あとは、Gentoo Linux Documentation -- Gentoo Linux AMD64 Handbookを見ながらやりましょう。日本語版だと情報が古いので、英語版で。あと、Ubuntuでやってるので、Installation alternatives - Gentoo Wikiも見た方が良いですね。
注意すべき点を幾つか書きましょう。
emerge grubするわけですが、その前に、/etc/portage/make.confを編集します。
GRUB_PLATFORMS="gentoo_platforms_efi-64"
を書き加えましょう。それで、
grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot/efi --bootloader-id=grub --recheck --debug
grub2-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
をしましょう。最後に、OS Xから、
bless --folder /efi/grub --file /efi/grub/grub.efi
で完了です。これで、Optionキーを押しながら起動で、Gentooが起動できるはずです。
Kernel
これは色々あります。色々ありすぎるので、(たぶん)別の記事で書きます。色々やらないと、タッチパッドが動かなかったり、無線LANが動かなかったりします。
最後に
まだいろいろあるのですが、疲れたのでこれぐらいにします。またその内気力があれば記事書きます。補足として、Apple Macbook Pro Retina - Gentoo Wikiも参考になると言うことも述べておきましょう。
それでは。