MacでThinkpad Trackpoint Keyboard IIを使う

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MacBook Proのバタフライキーボードは全く好きになれないので、Trackpoint Keyboard IIを購入して使っている。しかし快適に使うのには設定が必要で、それなりに苦労したのでまとめておく。

なお単純に使用するだけなら、Bluetooth接続、USB接続ともに何の設定もなく使える。トラックポイントも動く。

今回の対象モデルは日本語配列で、macOSのバージョンはMojave。

変換・無変換キーやControlの位置

デフォルトでは変換・無変換キーはかな・英数キーとして使えない。標準でそれを設定する項目も見当たらない。またAの左隣のキーはCapsLockになっているが、ここはControlにしたい。 これらの問題はKarabiner-Elementsを導入することで解決できる。

karabiner-elements.pqrs.org

スクロール方向の問題

ナチュラルスクロールを有向にしていると、トラックポイント+センターボタンでのスクロールの向きが通常のThinkpadとは逆向きになってしまう。 理想としてはトラックパッドナチュラルスクロールを維持しつつ、トラックポイントのスクロールは逆向きにしたい。 Scroll Reverserというアプリケーションを導入することで解決することができる。"Reverse Mouse"だけオンにしておくと良い。

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トラックポイントのカーソル速度の問題

トラックポイント使用時のカーソル速度は、Macのシステム設定のマウス設定で調整できるが、上限いっぱいにしてもそれほど速くならない。 ステアーマウスというアプリケーションを導入し、「感度」を設定することで調整することができる。

plentycom.jp

しかしKarabiner-Elementsと併用しようとすると罠がある。 Karabiner-Elementsの"Modify events from this device"をオンにしていると、感度や加速度の設定が反映されない。 このことは、ステアーマウス上の「サポートに問い合わせ」ボタンを押した際に表示されるメッセージからも確認することができる。

Caution: マウスが機能しない場合は、Karabiner-Elements PreferencesのDevicesタブで、このマウスの "Modify events from this device" オプションをオフにする必要があります。

しかし"Modify events from this device"をオフにしてしまうと、キーボードの設定も反映されなくなってしまい、これでは困ってしまう。

回避策としては、USB無線レシーバーを使って接続すると良い。 Bluetooth接続だと前述の"Modify events from this device"でマウスとキーボードが一緒になってしまい一括変更しかできないが、USB接続だとマウスとキーボードを別々に設定できるようになる。 そのためマウスのみチェックを外すことで、Karabiner-Elementsのキーボード設定を有効にしつつ、マウスの感度はステアーマウスで設定できるようになる。

USBレシーバーをつけるのは面倒だが(USB Type-Aの端子がない場合は特に)、サポートに連絡してみても他に解決方法はないようだ。残念だがこの設定でしばらく使ってみようと思う。