EPUBファイルを手に入れた際、それをKindleで読むためにはmobiファイルに変換する必要がある。 しかし適当に変換してみると、読みにくいものができてしまうことも珍しくない。 今回はチューニング方法や、注意すべき点を簡単に説明する。
なお、DRMフリーの電子書籍を購入できるサイトについては以下にまとめてある。
前提
「Send to Kindle」は使わない方がよい。
試してみると、優先で転送したものとSend to Kindleで転送したものの見た目が異なっている。 Amazon側が再変換か何かをしてしまうらしい。 Send to Kindleは便利だが、期待した結果が得られないようなら使用を諦めたほうが良いだろう。
ツール
EPUBをmobiに変換する方法には主に2通りある。 Amazon公式のkindlegenツールと、OSSの電子書籍管理ツールCalibreである。 kindlegenは細かい調整ができないため、今回はCalibreを用いる。
チューニング
私は製本の専門知識は持っていないので、それほど難しいことはできない。 読みにくいと感じるときは、フォントサイズか行間の広さに問題があることが多いように思う。 どちらもCalibreの変換ダイアログの「外観」タブから設定できる。
フォントサイズは「最小フォントサイズ」で指定できる。 入力ファイルのフォントサイズが小さすぎる場合も大きすぎる場合も、ここで調整ができるようだ。 14ポイントか15ポイントあたりに設定するのが良いように思われる。
行間の広さは「最小の行高さ」で指定できる。 デフォルトでは120%だが、150%から180%の間くらいを指定するのが良いように思われる。